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磁気再結合乱流のモデリング

 マグネトテイルは磁気再結合過程による磁気エネルギーの解放、それに伴うプラズモイドの生成、荷電粒子の加速、各種プラズマ波動の励起等、様々な興味深い物理過程の豊庫であり、磁気圏全体の振る舞いを決定する上でも本質的な役割を担う、重要な領域です。ここではマグネトテイルのダイナミクスを、複雑系の観点からモデル化しています。系の発展を担う基本要素は、磁気中性面上における磁力線再結合ですが、これには「波動」的な小スケールのものからサブストームに直接関わると考えられる大スケールのものまで多種が存在可能であり、これらのモード間非線形結合と自己組織化により、多様な(散逸)構造が形作られていると考えられます。ローブ領域からの磁気圧力および構造を持たない雑音を外力として加えた場合の、磁場構造の相関長の時間発展、臨界自己組織化、さらに観測されるマグネトテイルのダイナミクスとの関わりについて議論しています。



磁気再結合過程が繰り返し行われることにより作られる磁場配位の例。



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