Fortran90
このコンテンツでは数値シミュレーションで最もよく使われるFortranという言語について紹介します。 Fortran77のコンパイラはフリーでいろいろありましたが、90のフリーコンパイラはあまりありませんでした。 また実際に研究などをされている方などでも77の方に親しみがあり、90を使われない方も多いようです。 ここでは市販のコンパイラに比べると性能は劣りますが、設定が簡単かつ使いやすいgfortranというフリーのコンパイラの紹介をしていきたいと思います。
gfortran
1.gfortranのインストール
まずgfortranをインストールするために↓このサイトからgfortranのインストーラをダウンロードしてきます。
gfortranダウンロード ↓
http://gcc.gnu.org/wiki/GFortranBinaries
ダウンロードページは英語ですが、一番わかりやすいWindows版のインストーラつきをダウンロードしてきます。(Windowsのinstallerと書いてあるやつ)
ファイルサイズは14.4Mです。すこしダウンロードに時間がかかるかもしれません。。
ダウンロードした「gfortran-windows.exe」を実行してgfortranをインストールします。
あとはインストーラの指示通りに普通のプログラムをインストールするのと同じようにやっていけば大丈夫だと思います。
2.gfortranの使い方 〜プログラムを書いてみよう!〜
さて、gfortranが無事インストールできたところで、さっそく走らせるためのプログラムを書いてみましょう。
fortranプログラムの書き方は他に詳しく解説している優良サイトがたくさんあるのでここではそれらのサイトの紹介のみにとどまりたいと思います。
Fortranれすきゅ〜 ↓
http://homepage.mac.com/galois21/fortran/
FORTRANプログラミング初級編 ↓
http://svr01.damp.tottori-u.ac.jp/~akimoto/Fortran/
プログラムを書かなくてもいいのでとにかく走らせてみたい、という方は↓こちらに私が作った簡単なf90プログラムをおいておきますのでダウンロードして使ってみてください。
サンプルプログラム(Displayに「Hello gfortran!(^0^)」と書くだけのプログラム)↓
test.f90 ←右クリックして「ファイルを保存」
3.gfortranの使い方 〜コンパイル&実行をしてみよう!〜
それではプログラムも出来たことですので実際にコンパイルしてプログラムを実行してみましょう。
ここではWindowsに入っているコマンドプロンプト(MS-DOSプロンプト)を用いてコンパイルをします。
コマンドプロンプトは開始ディレクトリが初期設定ならばC:\Documents and Settings\ユーザー名になっていると思うので
マイコンピュータからこのディレクトリを開き、その中に「gfortran」(←名前はなんでもよい)というフォルダを作成しましょう。そしてそのフォルダの中に.f90のプログラムを入れておきます。
これで準備は整ったのでコマンドプロンプト上で「cd gfortran」と打って、先ほどプログラムをおいたフォルダに移動します。
あとはここで「gfortran test.f90」(gfortran プログラム名)と入れるとプログラムをコンパイルしてくれます。
コンパイルが無事終了すると実行フォルダ内にa.exeという実行ファイルが出来ています。これをダブルクリックしても、コマンドプロンプト上
で「a.exe」と打ち込んでも、コンパイルされたプログラムが実行されます。
さて、これでgfortranのコンパイル→実行の流れはつかめたでしょうか。
実行例^0^↓
4.gfortranの使い方 〜サクラエディタを使ってみよう!〜
さらにおまけですが、.f90のファイルを作成するのに便利なエディタを紹介します。
ぶっちゃけメモ帳で作ってる人もいたりしますが、「それはあんまりだろ〜」ということでここでは
サクラエディタを紹介します。まず下記サイトからサクラエディタをダウンロードしてきましょう。
サクラエディタダウンロード ↓
http://sakura_editor.at.infoseek.co.jp/snapshot.html
せっかくなのでfortran用の色分け設定ファイルも↓こちらに置いておきますので使ってみてください。色分けするとかなり見やすいです。
色分け設定ファイルダウンロード ↓
fortran-sakura.zip
色分けはダウンロードして解凍したファイルをサクラエディタがインストールされているフォルダ内にある「keyword」フォルダの中に入れてください。
あとはサクラエディタを起動して「設定→共通設定→強調キーワード」からキーワード定義ファイル(fortran.kwdとfortran2.kwd)をインポートします。
キーワード定義ファイルがインストールできたら次に色分けの設定をします。
同様にして「設定→タイプ別設定→カラー」でカラーファイルをインポートします。
デフォルトは私が使っている設定になっていますが、お好みに合わせて設定を変更して下さい。
これで色分け設定は終了です。
色分けされているだけで作業効率が違ってきます。フリーのエディタでfortranの設定がカラー簡単にできるのはサクラエディタくらいじゃないでしょうか。
なによりもフリーっていうのがありがたいです。^^
例^0^↓